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思考

ここに、愛はなくても

 抑圧という、言葉は、何を、意味しているのか。どうやら、それは、意識的に、感知するのは、不可能であるらしい。僕らは、知らぬ間に、押し込められて、それでも、なにひとつ、不完全なことなどないような顔をしている。だから、自由の解放の歌が、聞こえてきても、すべて、聞き流してしまう。気付かないだけで、ジェンダーロールや、既存の価値観によって、がんじがらめに、縛られている。

   ★    ★    ★

・欲望の果て
 どんな望みも、叶えなければ、意味がないと、勘違いをしている。願望なんてものは、飼い慣らしてしまえば、知らぬ間に、しぼんでいく。時間が、経過すれば、そんな欲は、はじめから、存在しないように、消えていく。欲望を、満たしてしまった後のことを、恐れている。もう、僕には、なにかを満たしたという希望は、湧いてこないんじゃないか。そんな、心配も、徒労におわる。少し経てば、すぐに、次の欲求が湧いてくる僕らは、少し醜いとさえ思う。

・友人の話、あるいは功利主義からの脱却
 絶えず、腹が減る。ここで、特別養護老人ホームで働いている友人の話を、思い出す。亡くなる直前は、ご飯を口にしなくなる利用者が、いるという。それは、死の準備をしているようだと、語る。幸福の効用を最大化することが、善とする功利主義の立場からは、空腹という不快は、払拭しなければならない。だけど、死期を悟った老人は、それを、放置する。いわば、せせこましいルールから脱却を、実現している。

     ★   ★   ★

 最終的に、僕らは、なにを、求めていくんだろう。たとえば、それが、愛だったりするならば、その愛という言葉の定義を、もっと具体的にしていくべきじゃないか。ロマンも、へったくれもない話だ。いまのところ、その作業は、難航している。だけど、それでいい。時間は、じゅうにぶんにある。いまだ、ここに、愛がなくても。

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思考

都合よく、書き換える

 どうして、かっこをつけてしまうんだろう。人に見せたくない自分を、うまく隠して、見栄えのいい部分だけを、語りはじめる。そうして、出来上がった実像は、血の通っていない、人形みたいだ。もっと、生身の人間の本心に、辿り着きたい。あなたの本性が、みたい。それは、もしかしたら、醜いかもしれない。えげつない臭いかもしれない。だけど、別に、いい。不恰好な姿であるほど、物語は、真実味を、帯びていく。僕らが、生きていこうとしている世界は、美しいものだけを、見過ぎている。

    ★   ★   ★

・民主主義定食
 なにかに、満足してしまって、既存の出来合いのものだけを、欲する。ご飯屋さんに入って、お味噌汁も、おかずも、漬物も、白飯も、揃っているセットを、注文する。だけど、民主主義定食をお願いしても、それは、出てこない。当たり前だけど。それは、はじめから、用意されているものではなく、僕らが、調理して、作り出さなければいけないからだ。
 民主主義とは、何なのかを考えるには、少し、問いが、大き過ぎる。(それでも、とくに、考えなくても、数ある統治制度のひとつなのだけど。)僕らは、それを採用していることによって、何を享受できているのか。いや、でも、待てよ。なにか、いいことなんて、あったのだろうか。好き勝手に、やっているあいつの方が、よっぽど幸せそうじゃないか。それならば、何のために、この制度を、守ろうとしているのか。

・再会を願う僕ら
 優しくあろうとすれば、そこに、嘘がないのかを、探してしまう。誠実でなければならないと、教えられたことはない。多くの大人は、高い能力を身につけることを、期待していたし、とくに、疑問もなかった。その他大勢を、押しのけて、成功への階段を登れと言われている気がした。でも、やはり、今、思うのは、ただ、素直であることの、希少性である。
 同じ時を過ごした、友人との再会を、願わずにはいられない。過去の、そこにいた、仲の良かったあいつの隣にいた自分は、あるべき、正しい、本来の姿だったのか。あるいは、相手を、傷付けなかったか。時とともに、あやふやになっていく、自分の輪郭を、取り戻そうとしている。だから、僕は、もう一度、君に、逢いたいと思うのだろう。それは、相手にとっては、ただの、迷惑でも、連絡せずには、いられない。大人になるたびに、愚かさが、身についていくのが、分かる。

    ★   ★   ★

 民主的であることを、自分の言葉で、説明しようとする。優しい大人でありたいと願う、自分にたどり着く。誠実な自分で、もう一度、あなたに会いたい。出来すぎた話しかもしれない。だけど、それでいい。どうせ、世界なんて、都合よく、書き換えてしまえばいいのだ。たしかに、それだけでは、不都合な真実は、往々にある。蓋をしたくなることだってある。2度と会いたくない人も、いる。だけど、ここにある良心を信じるべき理由は、消えはしない。

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社会の出来事

差別は、もっと身近にある

 連日の雨は、すこし心を、暗くさせる。雲が途切れた瞬間に、差し込む日差しで、嬉しくなる僕は、なんて、安易なんだろう。でも、それでいい。ふさぎ込んだ気持ちを、なんとか自分で、どうにかしようとして、失敗してきた夜を、幾度となく、通り過ぎた。自分では、制御できないものに、身を委ねる、心地よさ。それは、目に見えないものへの感謝だったり、神への信仰に、つながると、僕は思っている。

    ★    ★    ★

・メンタリスト、DaiGo氏の発言について
 インフルエンサーという、言葉がよく、分からない。とりあえず、ネットでよく、みかける、喋りの達者な人たちなのか。言っていることの内容は、たいして、吟味されず、ただ一方通行に、話し続ける彼らの話は、とくに、聞く気にはなれない。(もちろん、どれだけの影響があるかを、懸念し、しっかりとした主張をする人もいることは、知っている。)今回のことも、内容は、よく分からないが、どうやら、生活保護者や、野宿して生活する人の、命を軽んじる趣旨の発言を、うけてのことらしい。それについての、まっとうな批判は、各方面から、声が、あがっているので、ここでは、しない。

・正義vs不正義の構図の危うさ
 例えば、彼のように、考える悪人と、それは、間違っていると諭す良人に、この社会の人間は、区別されるのか。世界は、そんなに、単純じゃない。彼の発言の根幹を根絶やしに、しなければならないと、意気込むだけでは、意味がない。だって、家族から慕われ、人望があつく、地位や名声に恵まれている人間が、差別主義者であることなんて、ざらに、ある。どんなやつでも、相手によって、接し方を変える醜悪さを、抱えている。それを、前提にしないと、建設的な議論はできない。
 かんたんに言ってしまえば、自分にとって、不都合な他者を、どれだけ、許容できるか。必要のない人間は、死んでしまえばいいというのは、暴論である。自分とは違う価値観で生きる人間が、いる。そして、彼らも、彼らなりの合理性をもって、今に至っていること。それを、想像する力を持ち合わせながら、言葉を発信できる人を、僕は、信頼する。

    ★    ★    ★

 彼の炎上が、取り沙汰されて、エンターテイメントになりつつある現状は、はっきりいって、不快だ。間違っている考え方は、改めることができる。(おそらく、それには、時間が必要である。そして、その作用は、誰も見ていないところで、ひっそりと孤独と戦いながら起きることを、僕らは、経験的に、知っている。)
 この問題を一過性のものに、するのではなく、成熟した社会につながるための、粘り強い姿勢を、求める。差別は、もっと身近にある。日常の端々に、発見する自分の中の、違和感や、とまどい。それは、もしかしたら、悪い感情かもしれない。でも、たしかに、存在する偏見。他者とともに生きていくとは、それを、自覚することに、他ならない。

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自分のこと

旅路の途中で

 たえず、生きている。一度、生きてしまったら、それは、もう、途切れることなく、命が、躍動し続ける。死を、経験として、語ることのできない、不可能性を、突き破って、どこかに、飛んでいってしまえ。どうせ、ここにある今は、黒い鳥が、風を薫せながら、羽ばたくみたいに、儚いものだから。

    ★    ★    ★

・呪い
 過去を思い出しては、不甲斐ない自分が、出現する。どうして、僕は、あのとき、なにも、考えてなかったんだろう。子どもだったから、幼かったから、なにも知らなかったから。だけど、周りの同級生は、自分という存在に、気付きはじめていたし、それなりの自己主張を、していた。なのに、僕ときたら、ただ、大人に気に入られる振る舞いをするばかりだった。怒りも、戸惑いも、抑圧も、悲しみも、まるで、持ち合わせていないように。なにも考えないという呪いを、心のなかで、となえ続けていた僕は、本当に、愚かだったと、思う。

・違和感
 思えば、どうして、勉強や部活動で、努力をできたんだろう。友だちは、どうだったんだろう。その先にみえる未来を、想像していたんだろうか。将来、立派な大人になる。親孝行したい。いい給料がもらえる仕事に就く。今になって、思うのは、そうやって、勉学に励むことが、悪いわけではないけど(むしろ、それは、わかりやすい幸せへの道かもしれない)、どうか、しっくりこなかった。違和感だけが、そこに、あった。

    ★    ★    ★

 それは、同性愛を、自覚したときに、より、一層、強くなった。セクシュアリティ、人種、性別、複雑に展開される社会は、いびつながら、ひとつの形になっていた。(それが、正しいか、間違っているかは、分からない。)勉強をして、世界への、理解が深まっていくにつれて、どうやら、僕は、現状で、得をしている人間の、背中を追いかけるのが、阿呆らしくなった。既得権益側になろうとする努力を、葬りたくなった。じゃあ、僕は、どこに向かうべきか。もう、分かっているかもしれないけど、そんなことを考える人間は、ろくな奴にしかならない。順調に、くそな大人になろうとしている、旅路の途中で。

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思考

動物と人間のあいだ

 もう少し、眠りたいからと、朝が来てしまったことを、忘れたように、もう一度、床につく。休日の朝。部屋のなかは、沈黙をまもり、まるで、この世の終わりみたいだ。ここから、歩き出す力が、ほしい。今、みている世界が、好きなのに、それでも、変化を求める僕は、卑しい。だけど、それでいい。ずっと、同じ場所にいると、思考は、黒い塊のように、腐っていく。

     ★     ★     ★

・どうにもならない社会で
 僕が、僕を感じたときには、すでに、周りは、決められたルールにそって、動いていた。どんなに、あがこうとも、びくともしない、それは、まるで、全てが正解のようなそぶりで、これからも、そうあり続けるのだと、迫ってくる。なんとも、あほらしい。

・それぞれの立場から
Ⅰ、そんな社会を維持していこうとする勢力。選択的夫婦別姓や、同性婚は、伝統的な価値観に、そぐわないと、反対することで、自分の特権を、保持しようとしているみたいだ。なにも、あなたの秩序を乱そうとは、思っていない。

Ⅱ、嫌気がさしながらも、現状を変えるために、声をあげる人々。僕は、ほっといても、この世界はリベラルの方向へと、舵を切るものだと、思っていた。それが、正しいのか、間違っているのかは、分からない。そもそも、どんな思想が、伝播しようと、一部の人々を、抑圧し、排除することを、僕は、よしとしない。

Ⅲ、そんな亀裂や、分断を前にして、ありとあらゆる成熟を、拒否するグループ。私は、ただ、あなたが、傍にいてくれるだけで、幸せだから。どうせ、なにをしたって、社会は、自分たちを、みようとしない。それなら、君と2人だけの世界で、生きよう。それは、それで、いいだろう。だけど、間違いなく、やつらは、やっと手に入れた自由を、狙いにくるだろう。そのときに、戦う覚悟は、できているか。

     ★     ★     ★

 もう、たくさんだ。社会の荒波に埋もれて、か弱い個人が、傷ついてくのを、みるのは。でも、あなたは、こう言うのだろう。それなら、強くなりなさい。努力しなさい。他人を蹴落としてでも、生き残りなさい。まるで、力が弱く生まれた者は、死んでも、仕方ないような、言い方だ。知っているかもしれないけど、私達は、人間なのだ。(ただの、動物とも、いえる。いずれにしろ、その間からの、言葉として。)もし、知性に、力が残っているのなら、あなたから、死にたいという願望を、けしさることを、切に、祈る。

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思考

大学をでて、フリーターとして働いて、分かったこと

 僕は、いったい、何をしているんだろう。気付いた時には、もう、すでに、存在していた自我が、行く先を、求めている。なんのために、生きているのかという、どこかで聞いたことがある、問いかけに、向き合う気には、なれない。だけど、たしかに、そのような類いの、迷いや、絶望が、僕のなかで、濁るように、音をたてて、渦巻いている。

     ★     ★     ★

・学歴の重み
 なぜか、人は、人を、評価したがる。そのときの、材料として、学歴が、判断の基準になることを、知った。それは、たしかに、僕の一部ではある。だけど、そんなものは、僕を説明するには、とるに、たらない、一部なのだ。それなのに、まるで、それが、看板の役目を果たすように、大きな顔をする。だから、僕を、早々と、その、のれんをおろし、別の話題に、かえる。そもそも、自分を、端的に、あらわす言葉なんて、ない。もっと、複雑な人間性を、思いはばかる。それは、少し、面倒な、作業になるから、誰しもが、やりたがらない。

・さまざまな反応
 そんな学校をでて、なぜ、非正規で、仕事をしているのか。それにたいする、いろんな反応をみてきた。シンプルに、なんで?と、聞いてくる人。やりたいことを、探しているんやねという、優しさの混じった、まなざし。(いや、僕は、ここで、ずっと、働きたいんだけどとは、言えなかった。)ときには、怒りまじりで、仕事のできない僕に、ここでは、学歴なんて通用しないのよと、吐き捨てた人もいた。

・学ぶ意欲に、抗うな
 とある、社会学者の先生のトークイベントに、足を運ぶ。そこで、学校を、卒業して以来、忘れていた、感覚が、蘇る。こんなことを、深く、考えている人が、いる。どうにか、こうにか、辛辣な批判を受けようと、頭の中の思考を、発信する。それを、受けとっただけで、救われたような気持ちになるのは、僕だけなのだろうか。
 いわゆる、知識層といわれる方々の、愛にふれた感覚。(もちろん、みんなが、みんな、まともであることはない。なかには、支離滅裂な主張で、混乱をまねく、学者だって、ざらに、いる。それは、みんなが、分かっている。)もっと、社会と大学が、つながればいいのに。学校を、終えると、働くことが、ちゃんとした大人だという、抑圧。だけど、もっと、学びたいやつだっている。でも、それは、環境に恵まれた人に、限られるのが、現状だ。

    ★    ★    ★

 どうして、学ぶには、お金がいるんだろう。学びたい人が、自由に学べる社会に、なればいい。それは、短いスパンでみれば、お金の無駄だという人が、いるかもしれない。選択と集中、自己責任、効率化、世界を席巻するネオリベリズムの立場からの、声が聞こえる。だけど、ほんとうに、それが、僕らが、生き延びるための最適な解なのか。もっと、長い目でみる視点が、必要ではないか。教育や、知性を、疎かにするな。アカデミックな領域に、利潤を食い尽くす手法を、持ち込むことに、僕は、同意しない。

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日常・コラム・エッセイ

一度、無理してしまった君には

 空腹が、僕を、覚醒へと誘う。いったい、何が、こんなにも渇きを、連れてくるのだろう。生きている実感が、欲しいから、とりあえず、飢えを、持て余す。スーパーに並ぶ食料をみて、思う。いざとなれば、ところかまわず、これを、食べればいい。だけど、それは、お金という、よくわからない紙切れを、差し出すことでしか、手に入らない。たとえ、どんなに、腹ぺこでも。

 権力で、だれかを抑制しようとする。昔からある、とくに、珍しくもない、風景。だけど、その支配力が、自分には、わからない。統率される側と、する側の、人間の、どこが、違うのか。意のままに、他者を操作することで、優越感を、覚えるなら、それは、正直に、言うべきだろう。従わない者は、社会から排除しますと。もし、僕みたいな人間ばかりだと、戦争はおきない。そんな風に、思う。そんな世界は、とてつもなく、つまらないけれど。

 一度、無理してしまった君には、この世界を、たやすく、生きていくことができる。進んでは、いけない方向が、あなたには、分かっている。何を、欲しているのかを、明確に、認識できる。そんなお前は、変わっていると、友人は、言うだろう。だけど、それでいい。幸せを、追い求めることに疲れたんだよ、だって、今の僕を、みてくれよ、こんなにも、満たされている心が、ここにある。

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思考

また、お腹がすく

 自分の声が、かきけされていく。世界は、雑念で、あふれ、すじのとおった正義は、片隅のほうで、知らん顔をしている。人知れず、顔を埋めて、すすり泣く子どもの、痛み、絶望、乾き。愛されたいという、叶わぬ願望が、社会のなかに、輪郭を現しては、滲んでいく。澱みのない、不安定なアイデンティティーを、大人たちは、いつまで、無視し続けるんだろう。

      ★      ★      ★

・お前は、お前だから
 なにくわぬ顔で、人生の階段を、駆け上っていく友だちを、横目に、ひとり、立ちすくむ。べつに、就職や、結婚だけが、すべてじゃない。むしろ、分かりやすい幸福の形を、追い求めることは、愚かだとさえ、思う。でも、なにひとつ、うまく、できるようにならない僕を、責める傾向は、おさまらない。本質的な、不器用であることの理由を、ずっと、問い続けている。
 そんな、お前で、いいんだよという、優しさをエサに、太っていく自分は、醜い。だって、たとえ、出来損ないだとしても、自分を許したり、なんなら、いい給料を貰うことを、望んだりするんだから。それが、人間っぽくて、美しい。

・他人の言葉
 どうして、言葉を、熱望するんだろう。生きづらさを、抱えながら、どうにか、こうにか、人生をやっていく術が、そこに、隠されている。時代は、違えど、複雑な風景を、前にして、自分の、居場所を、確立していく、彼らがいた。その過程を、垣間みれる、表現との出会いは、合理性を、追い越して、感情を、ゆさぶってくる。

     ★     ★     ★

 どうしたって、また、お腹がすく。エネルギーを摂取しなければ、死んでしまう。それが一応、ルールとして、ある。どうして、人間は、光合成できないんだろう。他の命を、殺してしまわなければ、生きていけない、罪やトラウマは、虚しく、心の何処かに、居座っている。

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思考

肥えても、なお

 自分を、表現しようとする。はたして、その自分とは、何者なのか。大学を、でて、フリーターになる。そんなやつは、どこにでもいる。その集団において、僕は、なにか、特別なものを、持っているのか。どこが、他人と違っているのかを、模索する。いわゆる、差異化である。
 ところで、自分は、なにか、他者とは違う特性があると自負する、人間の、愚かさを、目の当たりにする。それは、努力によって、手にはいるものなのか。人生なんて、ある意味、自分の存在の非意味を、知っていくことに、他ならない。なんの意味もない自分。だけど、愛おしい、自分。いわゆる、僕は、くそな大人だということに、すぎないのである。

    ★     ★     ★

・みんなが知っている類いのこと
 王道とか、スタンダード、一般的なこと。いわゆる、みんなが知っていて、はずれのない事柄。はじめのイントロだけで、誰が歌っていて、サビの歌詞まで口ずさめる曲。それを、聞いているときに、感じる、安心感。僕は、流行に乗っているとでも、思いたいのだろうか。たまに、毒っ気のある、あくの強いものが、欲しくなる。誰にも、知られることのなかった、ゴミ扱いされた、がらくたな言葉たち。そこの落ちている、頭のおかしい宝物。そういうものを、僕は、愛していきたい。

・自由を奪われる快楽
 世界は、複雑なのだ。人間にしても、景色にしても、思想にしても。選択肢が、多いことは、可能性に満ちているといえる。でも、それだけ。そこから先に、幸せが、訪れることと、同意ではない。いっそのこと、僕が、いま、保持している自由を、奪ってほしい。縛られることのない命は、どこか、寂しい。でも、人間は、愚かだから、一瞬の快楽を得ても、また、やっぱり、自由を、求めるんだろう。

      ★     ★     ★

 肥えても、なお、ふくれあがる、欲望のかずかず。その在り方を、明らかにしよう。だって、他者の身体に、欲情する気持ちも、美味いものを貪りくらう食欲も、本当に、誰しもが持っているのかさえ、分からないんだもの。自慰行為をしない人間だっている。だから、この世界に、あたり前は、ない。この国のことしか、分からない僕は、これから、もっと、もっと、いろんなことを、知っていける。そのときに、感じる、まばゆいエクスタシーを、愛と呼ぶことにする。

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心情

挑発

男から、優しくされたい。
特別に、扱ってほしい。
寂しいから、そばにいてほしい。

それなら、媚びてみろよ。
上目遣いで、誘ってみろよ。
AV女優みたいに、喘いでみろよ。

躊躇ない、言葉たち。
たしかに、私の一部が、痛められた。
その傷跡の、奥底を、掘り下げていく。

たぶん、その場所に、あなたの尊厳が、ある。
誰にも、けなしてほしくない、誇り。
私が、私であり続ける、証。

でも、男たちは、平気で、土足で、踏み込んでくる。
所詮、お前は、お前でしかないと、言うように。
だから、あなたは、声を、あげるべきだ。

女性で、あり続けること。
その、覚悟と、決意。
目の前の世界は、ただ、あなたらしくいることを、待ち望んでいる。

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