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フラッシュバック

季節がひとつ、めぐるたびに

僕は、僕に近づいていく。

そんな気がする。

分からなかったこと、

知らなかったこと、

見ようともしなかったこと、

全部が

点と点を結ぶように

線になっていく。

紡ぎだす愛という

螺旋状の糸は、

いったい、どこに

辿り着くんだろう。

みんながみんな、快楽を求めるから、

世界は汚れてしまう。

生々しい、歌詞が、印象的。

ねぇ、忘れないでね。(現:センチミリメンタル)の「ラブソング」。

こんな、愛の歌が、あっていい。

明日がくることが

たぶん、決まっている。

それでも、今日という日は

一生のうち一度しかない。

そうやって、無理矢理、

意味を持たせて、

毎日を、だまくらかす。

どんなにときが、流れても

何度も、何度も、

思い出してしまう場面がある。

ふとしたことが

きっかけで、

フラッシュバックする記憶。

どうして

僕らは

不都合な真実だけを忘れて、

美しいものを覚えているんだろう。

いっそのこと

すべてを

忘れられたらいいのに。

微かな熱を持った思い出と

不確かな未来を携えて

歩こうと思う。

この、いやになるほど

リアリスティックな世界を。

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By 木下 拓也

1987年、大阪生まれ。ライター志望。
兵庫の大学を卒業してから、フリーターとして働いています。
セクシュアリティーは、人生を豊かにすると信じる人間です。
書いて、伝えることを大切にしています。

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