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詩的表現

エゴイズム

居場所がない。

でも、涙はでない。

社会不適合者だと、だれかが罵る。

すべてを壊したいなんて思わない。

ただ、ここに居ていいんだという確証がほしい。

それは、エゴイズムなんかじゃない。

テレビのなかで、もっともらしい正論を唱える政治家のほうが

よっぽど利己主義じゃないかと、あなたは思うだろう。

金持ちは、どんどん裕福になり、

貧乏人は、めいいっぱい苦労する。

格差社会と呼ばれて

いったいどれだけの月日が経ったと思っているんだよ。

もう僕らは、走り疲れた。

結局、自己責任という理論で、すべての口をふさぐつもりなんだろう。

名もなき人たちの声を集める時がきた。

どうせ民衆は愚かだと、たかをくくる指導者は

なにを成すべきなのかが、分からなくなっているにちがいない。

もっと、人間が好きになれますようにと、

遠い遠い空にむかって祈る。今までも。そして、これからも。

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By 木下 拓也

1987年、大阪生まれ。ライター志望。
兵庫の大学を卒業してから、フリーターとして働いています。
セクシュアリティーは、人生を豊かにすると信じる人間です。
書いて、伝えることを大切にしています。

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