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思考

道筋を支える言葉として、あるいは聖なる夜に

 年の瀬にはいり街がイルミネーションに包まれた。いつも慌ただしくなる年末に、この1年を振り返る。もちろん成果は欲しい。持て余したアイデンティティが出口を探して彷徨うころ、僕は声にならない思いを吐き出す。ここに紡がれた言葉は一体、誰に届いてるんだろう。来年の抱負はまだ、でてこない。

★★★

・願い

 冬の寒さはいつも憂鬱を連れてくる。誰でもいいから自分を見てくれという幼い願望が疼きだす。無条件に愛されて、自由に原っぱを駆け回っていた無垢な僕はもういない。何もすることがないおっちゃんが公園のベンチで時間を潰す。世界中の孤独をここに集めて、もうひとつの宇宙を作ろう。そこでは排斥主義も差別主義でさえ、見受けられない無限の空が広がる。

 聖なる夜、皆にご馳走を振る舞う天使が羽ばたく。寂しい思いをしている人間に誰も声をかけない。だから僕はこうして文章を書くんだろう。愛なんてものの存在を忘れて、今はただ暖かい布団にくるまり、実感できる幸せだけを自分のものにする。道行く人が狂人に見える日、心に隠したナイフが刃を見せる。どうか暴力が世界を傷つけないように。それだけを願う。

・覚悟ができるまで、そして戦いへ

 会話をする。気持ちがほころぶ。そのプロセスを辿る。だれも僕に興味を持ってくれないから、生きていける。もし神様がいるとしたら、あなたはそろそろ独立した存在を離れ、民衆の1人になればいいと話しかけてみる。そうすると彼は喜んで神であることをやめて、下界に降臨する。メシアとなって、この不条理な社会で、戦争をやめない愚かな人間の相手をしてほしい。いつかのおとぎ話みたいに。

 お金がない。食べるものがない。眠る場所がない。ないものだらけの側に、冷酷な対応をやめない僕らの末路は。優しさを差し出せば、損をする。そんな構造が世に中を形作る。資本主義の限界は、もう見えているんだろうか。価値や所有や贈与の概念を一旦、整理しよう。ここはみんなの場所だから、みんなに発言権がある。荒れ果てた世界にできた、空白のくぼみ。僕はここを守る覚悟をして、戦いにでる。

★★★

 道行く人が僕に意地悪をして、行き先への進路を妨害する。それはただの思い込みだ。自由の獲得を目指してきた先人は、この現代を想像していたんだろうか。訳の分からないセンテンスから、可能性を探す。非意味であることを受け入れるためには、長い過程がいる。その道筋を、僕の言葉で支えることができれば嬉しい。

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By 木下 拓也

1987年、大阪生まれ。ライター志望。
兵庫の大学を卒業してから、フリーターとして働いています。
セクシュアリティーは、人生を豊かにすると信じる人間です。
書いて、伝えることを大切にしています。

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